嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

コンビニ人間 村田沙耶香

発行日:
2016年7月30日 第1刷発行
2017年2月10日 第15刷発行
発行所:文藝春秋
定価:本体1,300円+税

初出:「文學界」2016年6月号
表紙作品:金氏徹平
装丁:関口聖司

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内容紹介・感想
「36歳未婚女性、古倉恵子。
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。
日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、
清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ」の掛け声が、
毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが・・・・・。
「普通」とは何か? 現代の実存を軽やかに問う衝撃作」
(カバー帯裏より)

小学校の時のある出来事から、自分は普通ではない、「治らなくてはならない」と思いながら大人になった主人公。

コンビニのアルバイトとして働きながら、普通であろうとする様は、滑稽でもあり、哀しくもあり、感情移入を拒絶する。

あるとき、別の意味で普通でない男、白羽と出会い、普通であることを装おうとするあまり、自分を見失っていく古倉さん。

最後は古倉さんを応援してしまいました。
身近に存在するコンビニを舞台にした、
考えさせる作品です。