ビブリオ漫画文庫
山田英夫 編
発行日:2017年8月10日
定価:本体780円+税
内容紹介・感想
帯にあるように本がテーマの傑作マンガ集です。
読んだことのある懐かしい作品が結構収録されています。
つげさんの作品集はいろいろと持っていますが、すぐ手元に出てこないため、懐かしくてつい買ってしまいました。
貧乏で買いたい本が買えず、いつも立ち読みするだけの学生さんは、ある日、その本に千円札が挟まっているのを見つけます。その千円札をどうするかでドラマが始まります。
この作品は後のシュールで難解な作品と異なり、水木しげる風の絵柄で、貧乏学生と古本屋の店番の少女との淡い交流を描いていて、心癒されます。
それから北冬書房から出ていた「夜行」に掲載された「舞子」南日れん。これは懐かしい。こんなところで再会できるとは思いませんでした。
同じく「夜行」や単行本「魔都の群盲」で読んだことのある湊谷夢吉。
今回初見でしたが、二編収録されている山川直人氏の「古本堂主人」「コートと青空」が独特の絵柄とストーリーでなかなか良かったです。