嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

「神々の山嶺(いただき)」上下 夢枕獏 感想

神々の山嶺(いただき)
上下巻
著者:夢枕獏
装幀:多田和博
写真:夢枕獏
発行:
上巻
1997年8月10日 第1刷発行
1997年10月8日 第5刷発行
下巻
1997年8月10日 第1刷発行
1999年3月10日 第15刷発行
発行所:集英社
定価:本体各1,800円+税

初出誌:「小説すばる」誌1994年7月号~1997年6月号まで連載

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内容紹介・感想
夢枕獏氏といえば、キマイラ、サイコダイバー、闇狩り師、陰陽師といったSF、伝奇小説シリーズ、獅子の門や飢狼伝といった格闘技小説シリーズが有名で、私も追っかけてきていますが(獅子の門は完結しました)、本作は超自然的な要素のない山岳小説です。
著者曰く「山岳ミステリー、冒険小説でもあるような気がします」(あとがきより)。

「単純に、山の話を書きたかったのだ。世界一の山の頂に登ろうとする男の話」
ヒマラヤ登山史上最大のミステリーとでもいう事件、マロリーの失踪と遭難事件という題材に出会ったことで、本書を着想したそうです。
マロリーが、エヴェレストの頂に誰よりも最初に立った可能性があり、それを知る方法も残されているという。
マロリーのカメラを巡る発端から、壮大な男たちのストーリーが展開します。傑作です。

1998年、第11回柴田錬三郎賞を受賞。
北上次郎氏、北方謙三氏、船戸与一氏等そうそうたる読み手、書き手絶賛の山岳冒険小説です。