天使の囀り(さえずり)
著者:貴志祐介
発行日:1998年6月30日 初版発行
発行所:角川書店
装丁:酒井和男
定価:本体1,700円+税
著者紹介
昭和34年、大阪生まれ。京都大学経済学部卒。生命保険会社に勤務した後、フリーとなる。平成8年、「ISORA」が第3回日本ホラー小説大賞長編賞佳作となり、「十三番目の人格ーISORAー」と改題し、角川ホラー文庫より刊行される。平成9年「黒い家」で第4回日本ホラー小説大賞受賞。
内容紹介・感想
アマゾン奥地を探検したメンバーが帰国後、次々と異常きわまりない自死を遂げる。彼らの中で、何が起きたのか。迫り来る死の予兆と快楽への誘惑。漆黒の闇から今、天使が舞い降りる。
アマゾン奥地を探検したメンバーが帰国後、次々と異常きわまりない自死を遂げる。彼らの中で、何が起きたのか。迫り来る死の予兆と快楽への誘惑。漆黒の闇から今、天使が舞い降りる。
(角川書店HP 文庫紹介より)
文庫新版表紙
(角川書店HPより)
帯にあるように「黒い家」を凌いだかどうかは異論があるところかもしれませんが、傑作であることは間違いないでしょう。
ブラジル領アマゾンの最奥地帯を訪れた探検隊から届くメールには呪われた沢での不気味な出来事が記されていた。
最も忌み嫌うべき恐怖の対象が、快楽の絶頂をもたらすとき、人はどうなってしまうのか。
反転した世界がもう一度ラストで反転する。