嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

「アダムの肋骨」諸星大二郎 感想

傑作短編集
アダムの肋骨
発行日:1982年10月15日 第1刷発行
発行所:創美社
発売元:集英社
定価:360円

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この短編集は以前某社から出た物の新装版で、「肉色の誕生」のみ三枚ほど加筆してあります。四年から九年も前の間に少しずつかいた青年ものをまとめた物です。前はタイトルを「アダムの助骨(じょこつ)」と読まれ閉口しました。「じょこつ」とか「すけぼね」とか読まずに「アダムの肋骨(ろっこつ)」と読んで下さい。諸星大二郎
(カバー折り返しより)

収録作品
アダムの肋骨
貞操号の遭難
男たちの風景
詔命
不安の立像
真夜中のプシケー
袋の中
肉色の誕生

内容紹介・感想
以前奇想天外社から出た版も持っていましたが、どこか書庫の奥にしまわれてしまったのか見当たりませんので、ジャンプスーパーコミックス版でご紹介いたします。
SF、ホラーまたはSFホラーの作品集ですが、青年誌発表ということもあり、凄惨な描写、性的な描写も多くなっています。

男とは?女とは?「アダムの肋骨」「貞操号の遭難」「男たちの風景」
災害から東京を守るために都庁の地下で行われている儀式とは?
現代人の抱える漠然とした不安を象徴する「不安の立像」
本格怪奇小説の味わい、「真夜中のプシケー」「袋の中」「肉色の誕生」

どれも完成度の高い傑作短編集です。