嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

「獣たちの墓」ローレンス・ブロック 訳:田口俊樹 感想

獣たちの墓
A WALK AMONG THE TOMBSTONES
訳者:田口俊
発行日:2001年1月15日 初版発行
発行所:二見書房
原書発行:1992年

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マット・スカダー・シリーズ
ミステリ界の二大栄誉MWA・PWA両賞に輝く
現代ハードボイルド・ミステリの最高峰!
(カバー帯より)

内容紹介・感想
麻薬密売人キーナンの魅力的な若妻フランシーンが、ブルックリンの街角で誘拐された。キーナンは姿なき犯人の要求に応じて大金を支払う。だがフランシーンは無残なバラバラ死体となって送り返されてきた。復讐を誓うキーナンの依頼を受けたスカダーは、常軌を逸した残虐な犯人を追うが…。
鬼才ブロックの筆が冴える現代最高のハードボイルド・シリーズ!
(カバー裏より)

前々作「墓場への切符」、前作「倒錯の舞踏」に続く〈倒錯三部作〉の掉尾を飾る作品。シリーズ中で最もハードな作品とも噂される本作。

本作でも常人の道徳観念を持たない変質的な殺人鬼と対峙する主人公。
自らも法の埒外に置きながら、殺人鬼を追い詰めるスカダー。

終盤では恋人エレインとの会話によって安らぎを得るスカダー。
そしてアイルランドへ里帰りしていて、本作では出番のなかった闇世界の住人ながらスカダーとやけに気の合うミックから連絡があります。
読者である私も少しほっとしてしまいます。