嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

新作発刊記念「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午

葉桜の季節に君を想うということ
著者:歌野晶午
写真:大嶽恵一
装丁:京極夏彦with Fisco
発行日:2003年3月30日 第1刷
発行所:文藝春秋本格ミステリ・マスターズ)
定価:本体1857円+税

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内容紹介・感想
本日、新聞広告で著者の新作「ディレクターズ・カット」が出ており、そのキャッチコピーとして「『葉桜の季節に君を想うということ』から14年。読者の度肝を抜いた著者が、再び仕掛ける驚愕と衝撃の傑作クライム・サスペンス!」となっていましたので、あらためて本作を紹介したいと思います。
歌野晶午さんの作品としては(もともと寡作の方ですが)「密室殺人ゲーム」シリーズ等いろいろ出ていましたので、14年ぶりというのはあれ以来の衝撃作という意味でしょうか。
探偵である主人公が、霊感商法会社の調査、近所の老人から依頼された別れた妻子捜し、ヤクザ組織への潜入捜査と複数のエピソードが並行して語られます。そして明かされる驚愕の結末とは!!
この結末および内容については賛否及び好き嫌いのわかれるところかと思いますが、遊び心もあり、確かに帯にあるように本格魂が炸裂しているようにも思えますので、私としては、当時面白く読みました。

「ひょんなことから霊感商法事件に巻き込まれた〈なんでもやってやろう屋〉探偵、成瀬将虎。恋愛あり、活劇ありの物語の行方は?そして炸裂する本格魂!
最後の1ページまで目をはなすな!」
(カバー帯より)

発表当時は話題となり、ミステリランキングで上位を独占しました。
このミステリーがすごい!2004年版(2003年発行) 第1位
本格ミステリ・ベスト102004年版(2003年発行) 第1位
週刊文春ミステリーベスト10第 第2位

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ディレクターズ・カット
著者:歌野晶午
2017年9月7日 発売
発行所:幻冬舎
定価:本体1,600円+税
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幻冬舎HPより)

大ベストセラー『葉桜の季節に君を想うということ』で読者の度肝を抜いた、本格ミステリの名手が仕掛ける驚愕の傑作クライムサスペンス! テレビのワイド情報番組の人気コーナー「明日なき暴走」で紹介された、若者たちが繰り返す無軌道、無分別な言動・行動が、じつは下請け番組制作会社の有能な突撃ディレクター仕込みのやらせだとわかったとき、無口で不器用かつネクラな若い美容師が殺人鬼へと変貌する。さらに視聴率アップを狙うディレクター自身が加速度的暴走を開始。静かなる殺人鬼は凶行を重ねる。警察の裏をかいて事件を収拾し、しかもそれを映像に収めようとするディレクターの思惑どおり生中継の現場に連続殺人鬼は現れるのか!? ラスト大大大どんでん返しの真実と、人間の業に、読者は慄然とし衝撃に言葉を失う!