佐武と市捕物控 一
著者：石ノ森章太郎
カバーイラスト：長野剛
発行日：1996年5月10日 初版第１刷発行
内容紹介・感想
収録作品
目次
◆隅田川物語
◆氷の朔日
◆晩い夏
◆狂い犬
エッセイ●杉浦日向子
●主な登場人物
佐武（下っ引き。縄術の使い手）
松の市（居合い抜きの達人の按摩）
みどり（佐平次の娘。佐武に思いを寄せる）
佐平次（佐武の親分の岡っ引き。病の身）
佐平次（佐武の親分の岡っ引き。病の身）
田辺（上役の同心）
時代劇と謎解きミステリーの華麗なる融合。
江戸の市井を舞台に佐武と市が人間の闇を斬る！
本巻は傑作ぞろいですが、やはり「狂い犬」が秀逸。
狂い犬を斬った市と、それを見ていてあとをついてくる子供。
白い大鰻、さまよう狂女。首なし死体の謎を追う佐武。
サイレントで描かれるシーンの後、交錯する殺人者と市の仕込み杖。
本作を彩る不条理さと合理的な解決。
そして謎めいたラストシーン。
魅力あふれるキャラクター設定、大胆なコマ割り、無音の殺陣シーン、マーブル模様の背景等、斬新な描写で贈る、傑作連作ミステリーコミックです。
