嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

自伝「単独飛行」ロアルド・ダール

GOING SOLO
Roald Dahl
単独飛行
訳者:永井淳
発行日:1989年11月20日 初版印刷
1989年11月30日 初版発行
発行所:早川書房
(原書発行1986年)

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短編の名手には冒険心にあふれた
青春のころがあった。
ふしぎなほどおかしく胸おどる自伝。

 「人生は数多くの小さな出来事と、数少ない大きな出来事から成りたっている。だから自伝というものは、退屈になることを避けようとするならば、書く内容をきびしく篩(ふるい)にかけて、どうでもよいような出来事はすべて切りすて、鮮明に記憶に残っていることだけに集中しなくてはならない。
 本書の前半はわたしの先の自伝、「少年」が終ったまさにその時点から始まる。わたしは最初の赴任先の東アフリカにいるが、仕事というものは、たとえ舞台がアフリカであろうと、のべつ人を魅惑するといったものではないから、わたしは自分の体験をできるだけ篩にかけて精選し、自分にとって忘れがたいと思われる体験だけを書くことにした。
 第二次大戦中パイロットとしてイギリス空軍に勤務した体験を語る本書の後半では、あらゆる体験が少なくともわたしにとっては文句なしに魅惑的だったので、篩にかけたり、切りすてたりする必要がなかった。
R・D」
(著者序文より)

映画化されて広く知られる「チャーリーとチョコレート工場」や奇妙な味の短編、TVドラマ「予期せぬ出来事」の原作及び番組ホストとしても知られる短編の名手ロアルド・ダールの前作「少年」に続く、自伝第2弾です。
写真や図版も交えて、ノンフィクションながら、短編の名手らしく、読者を飽きさせません。