嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

SF映画・画集「シド・ミード ムービーアート」

THE MOVIE ART OF
SYD MEAD
VISUAL FUTURIST
シド・ミード ムービーアート
   クレイグ・ホジェッツ
序文:ドゥニ・ヴィルヌーブ
訳者:矢口 誠
発行日:2017年10月7日 初版第1刷発行
発行所:玄光社
A4変型判 256ページ
定価:本体4,100円+税
ISBN978-4-7683-0892-9

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表紙カバー(上:エイリアン2/下:ブレードランナーより)

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【Page Sample】(玄光社HPより)

スタートレック」(1979年)から最新作「ブレードランナー2049」(2017)まで、映画コンセプト・アートの集大成。

【感想】
巻末に最新作「ブレードランナー2049」のホテルのコンセプトアートが収録されていますが、何といっても白眉は前作「ブレードランナー」(1982年)のコンセプトアートでしょう。

降り続く酸性雨。ぬれた路面に照り返るネオンサイン。這い回るケーブル。デッカードのスピナー、J.R.セバスチャンのヴァンをはじめ、タクシー、救急車等のさまざまな車両。タイレル社の巨大なピラミッド型タワー。
当時斬新な未来像として、後の映画をはじめ、さまざまなヴィジュアルデザインに多大な影響を及ぼしました。

著者のセンチネル、オブラゴン等の画集を持っていましたが、どこか書庫奥深くに眠ってしまっているようです。
当時は映画のみならず、フォード車、USスティール社の工業デザインも多数見ることが出来ました。

今回刊行された本書は、日本で手軽に入手できる最新の画集となっています。
是非本書を手に取ってご覧ください。

【著者】
シド・ミード
1933 年アメリカ生まれのデザイナー。
1960 年代にフォードのカーデザイナーとして出発し、インダストリアル・デザインの世界で一躍有名となる。
1979 年、ロバート・ワイズ監督『スタートレック』の製作に参加。
以来40 年以上にわたり、〈ヴィジュアル・フューチャリスト〉〈近未来コンセプト・アーティスト〉〈フューチャリスト・デザイナー〉などの肩書きで、『ブレードランナー』『エイリアン2』『トロン』『エリジウム』など、さまざまな映画のデザインを手がけてきた。


クレイグ・ホジェッツ
ロサンゼルス有数の建築事務所ホジェッツ+ファンの共同創立者兼代表。
同事務所はハイテクノロジーストーリーテリングの想像力豊かな融合で知られている。
ナッシュヴィルのアセンド・アンフィシアターの設計や、特許を取得したプレハブ住宅プロジェクトなど、手がけた作品の多くはさまざまな賞を受賞している。
また、アーネスト・カレンバックの小説『エコトピア』を映画化するプロジェクトに携わった経験もあるほか、サンフランシスコ現代美術館で行なわれた展覧会のパンフレットVisionary San Francisco では、SF 作家のウィリアム・ギブスンとコラボレートしている。
近年はイーロン・マスクが構想する超高速輸送機関ハイパーループの実現に力を注いでいる。


【翻訳】
矢口 誠

1962年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。翻訳家・特撮映画研究家。
主な翻訳書にレイ・ハリーハウゼン、トニー・ダルトンレイ・ハリーハウゼン大全』(河出書房新社)、L・P・デイヴィス『虚構の男』(国書刊行会)、アダム・ファウアー『数学的にありえない』(文春文庫)、アビー・バーンスタイン『メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロード』(玄光社)等がある。

【著者】【翻訳】データ:玄光社HPより