嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

近未来バイオレンス小説「時計じかけのオレンジ」アントニイ・バージェス

Anthony Burgess
A CLOCKWORK ORANGE
完全版
訳者:乾信一郎
発行日:2008年9月15日 発行
原書発行:1962年
発行所:早川書房(ハヤカワepi文庫)
定価:本体740円

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近未来の高度管理社会。
15歳の少年アレックスは、平凡で機械的な毎日にうんざりしていた。そこで彼が見つけた唯一の気晴らしは超暴力。仲間とともに夜の街をさまよい、盗み、破壊、暴行、殺人をけたたましく笑いながら繰りかえす。だがやがて、国家の手が少年に迫る! 
スタンリー・キューブリック監督映画原作にして、英国の二十世紀文学を代表するベスト・クラシック。幻の最終章を付加した完全版。
(カバー裏より)

本作は映画同様のラストを迎える版と最終章を付加された版があります。当初英国で発行された1962年の初版では第7章が含まれた完全版でした。

しかし同年に発行された米国版では最終章が省かれていました。バージェスが86年の米国版に寄せた序文によれば、米国の出版社が最終章のカットを求めたのだといいます。

キューブリックは最終章のないアメリカ版を原作として映画をつくりました。キューブリックにとって、完全版のラストは蛇足で納得のいかないものだったそうです。

最終章の有無によって、作品の意味するところが大きく異なってきます。原作者のアントニー・バージェスは映画を嫌っていたといいます。

その経緯をネタにして、三上延氏が「ビブリア古書堂の事件手帖」の一編として、優れた短編ミステリーに仕上げています。

【著者紹介】
1917年ー1993年
イギリス・マンチェスター生まれ。小説以外でも評論、作曲、脚本、詩、翻訳、エッセイ、言語学など様々な分野で活躍した才人。

訳者:乾信一郎
発行日:1977年6月15日 発行
原書発行:1962年
発行所:早川書房(ハヤカワ文庫NV)
(※最終章のない版)

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ビブリア古書堂の事件帖2
~栞子さんと謎めく日常~
著書:三上延
訳者:乾信一郎
発行日:2011年10月25日 初版発行
定価:本体530円

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第一話 アントニイ・バージェス時計じかけのオレンジ」(ハヤカワNY文庫)

【著者紹介】
1917年ー1993年
イギリス・マンチェスター生まれ。小説以外でも評論、作曲、脚本、詩、翻訳、エッセイ、言語学など様々な分野で活躍した才人。

映画
公開:1972年
キャスト:
ディム/ウォーレン・クラーク
ジョージ―/ジェームズ・マーカス
Mr.アレクサンダー/パトリック・マギー
Mrs.アレクサンダー/エイドリアン・コリ
看守長/マイケル・ベイ

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写真:映画.comより