嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

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神田古本まつり収穫祭!! 「月刊漫画ガロ」池上遼一特集

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表紙絵 池上遼一
神田古本まつり収穫祭!! 
「月刊漫画ガロ」池上遼一特集
昭和45年(1970年)5月増刊号

池上遼一氏といえば、週刊少年サンデーに連載されていた、「男組」や、ビッグコミックスピリッツ連載の「傷追い人」「クライングフリーマン」など、クールでありながら熱い男たちのドラマを思い浮かべる方も多いことでしょう。

本特集はそんな池上氏の最初期の作品集です。
後のクール&ビューティを描く作風と異なり、陰鬱な閉塞感や、焦燥感、不条理さ、内面を掘り下げるような難解な作品が多くなっています。

池上遼一氏は1944年に福井県に生まれ、中学卒業後、大阪に出ました。18歳の頃、貸本向けの単行本を5冊ほど描き、その後「ガロ」に投稿した作品「罪の意識」が入選作となり、東京へ出るきっかけとなりました。その作品が水木しげる氏の目にとまり、つげ義春氏らとともに、アシスタントをしながら漫画を描いていました。

◇目次◇(収録作品)
雪国
地球儀
禁猟区
風太郎②無風時間
風太郎③片目男の独白
ぼやけた世界
白い液体
かげろう
スリップ
ある日の池上一家 勝又進

◇評論・随筆◇
池上青年のこと 水木しげる
純情で義理人情に厚く つげ義春
殺意とはやさしさの別名 菊池浅次郎
ダメな男とダメな女 林静一
”永遠の少年”リョウイッツアン 大山学

◇対談◇
救われない状況、苛立つ人々 池上遼一 梶井純


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プロのマンガテクニック
「ワイルド&ビューティーの描き方 池上遼一
2016年3月8日発行 玄光社より現在の作風

こちらは以前新刊書店にて購入したものです。
こちらは先生自ら、単なる描き方にとどまらず、演出に至るまで自作にのっとり、解説をされています。