謎のグラフィティ・アーティスト、バンクシー画集
『Wall and Piece』
Banksy
イギリスのロンドンを拠点に活動する謎に包まれた神出鬼没の覆面芸術家バンクシー。
最近では東京や千葉でバンクシーの作品では?という作品が発見され、その真偽のほどが話題となっています。
特に小池都知事も注目している防潮扉に描かれた東京の作品は、本写真集の107頁に似た図案の作品が反転した形で掲載されており、扉のボルト、地面のひび割れが酷似しており、写真に付されたキャプションが「東京2003」となっていることから、かなり真作の可能性が高いのではないかと思われます。
壁や建物をキャンバスとして絵を描きながら、正体をつかませないその神出鬼没さの理由の一つとしては、本書でも紹介されていますが、ステンシル(型紙を用いて塗ったり染めたりする)技法とスプレーを用いて、手早く短時間で仕上げているということがあるでしょう。
社会風刺、メッセージ性の強いその作風は、近年の混沌とした社会情勢の中で、ますます異彩を放ってゆくことでしょう。
謎に包まれた
グラフィティ・アーティスト、
Banksy
本人による
日本語版作品集!
~本書帯より
発行所:株式会社パルコ
発行日:2011年7月8日
定価:2,800円(税別)
参考:ウィキペディア