コミックス新刊!
首都高を舞台に展開する大人のドラマ!!
『首都高SPL(スペシャル)』第5巻
楠みちはる著
感想
90年代伝説の首都高ランナーで、現在はGT-R専門のチューニングメーカーCRS代表の工藤圭介と、ポルシェターボを駆る若きチューナー元木明彦とのバトルを交えた成長物語を縦軸に、別れた妻が編集長を務める大手出版社から独立した斜陽の雑誌「カー&ロード」の再起をかけた1年間の戦いを横軸に展開していく。
今回発売された5巻では、圭介を昔からよく知るタレントの葉取よし彦と彼の言動を文章にまとめることにより編集者、ライターとしての才能を開花させた圭介の娘、リカが大きくフィーチャーされており、物語の世界に拡がりをもたらしている。
また今回首都高を離れ、箱根まで遠征している点も読みどころのひとつ。
単純なカーバトルコミックに収まらない、現実に根差した複雑な魅力を持った作品となっている。
書名:首都高SPL 第5巻
著者:楠みちはる
発行日:2020年7月6日 初版第1刷発行
発行元:株式会社講談社
定価:本体660円(税別)
シリーズ:ヤンマガKCスペシャル
初出:「月刊ヤングマガジン」2019年第9号~2020年第3号