嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

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古書を巡る人気シリーズ再始動!!『ビブリア古書堂の事件手帖Ⅱ』~扉子と空白の時~三上延著

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古書を巡る人気シリーズ再始動!!

『ビブリア古書堂の事件手帖Ⅱ』~扉子と空白の時~

三上延著

 

感想 

 北鎌倉にある古書店「ビブリア古書堂」を舞台に、実在の古書をモチーフに、その古書と人にまつわる謎を解いていく人気ビブリオミステリーの新シリーズがスタート!! 

 新シリーズの幕開けにふさわしく、登場する作家は日本を代表する本格推理作家”横溝正史”。

 また装いも新たに、結婚した栞子さんと大輔くんの娘、扉子が登場します。栞子さんと同じく、いつでもどこでも読書をしており、親譲りの鋭い洞察力は謎解きの重要な鍵となります。

 

 横溝正史は、著者の頭の中にある「ビブリア」用の箱の中で、長い間保留になっていたそうで、その分熟成されて、満を持して新シリーズへの登場となったようです。

 

 物語は、鎌倉にある金田一ものに出てきそうな旧家を舞台に、横溝正史の幻の新聞連載小説「雪割草」を巡る謎を解いていく。

 旧家を舞台にした遺産相続争い、そっくりな双子、年月を隔てた謎解き、個人の遺言で始まる計画など横溝正史作品をなぞるかのような展開が続くが、登場人物の思惑とともに、著者の周到な計画、遊び心が見て取れる。

 

 ビブリア古書堂の事件手帖に大輔によって記された2012年と2021年に起こった横溝正史の「雪割草」事件。栞子さんの推理が冴えわたるが、解けない謎が残ってしまった。しかし9年の時を経て、扉子が活躍する横溝作品としてよく知られる「獄門島」事件を挟み、解けなかった謎がついに動き出す・・・。

 鎌倉のあちらこちらが登場するのも楽しい。

 プロローグから連なり、余韻と謎と次巻への期待を残すエピローグもお見事です。

  

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書名:『ビブリア古書堂の事件手帖Ⅱ』~扉子と空白の時~

著者:三上延

イラスト:越島はぐ

デザイン:荻窪裕司

発行日:2020年7月22日

発行所:株式会社KADOKAWA

定価:本体630円(税別)