謎の球体、江戸に出現!!
GANTZ:E 01
原作:奥浩哉/作画:花月仁
奥浩哉氏による長編SFアクションコミック「GANTZ」のスピンオフ作品が装いも新たに登場。今回の舞台は江戸時代。死んだと思った次の瞬間、巨大な黒い球のある閉ざされた部屋に転送される登場人物たち。基本的な設定はそのままに、イケメンの農民青年二人が否応なく戦いに駆り出される。
登場人物の顔立ちや髪形が現代的だったり、ストーリーの展開や武器(今回は江戸時代だけに刀多め)が本家作品の枠組みからはみ出ていない点は安定感はあるものの意外性や新味には欠けるといえるかもしれない。
例えば果し合いの結果死亡し転生してきた剣の達人や、山田風太郎ばりの忍術を操る忍びの者がメンバーにいたら面白くなるのではないだろうか。
しかし、とまどいながらもガンツスーツ、武器を駆使して敵と対峙していく様はお約束ながらスリリングである。ホラー映画「ヘルレイザー」に登場する魔導士のような敵キャラも登場。
次巻以降、主人公二人の活躍、ガンツ経験者の少女は何者か?、どこかのお姫様の過去は?、まだ姿を現さないラスボス宮本武蔵!! など展開が楽しみである。
書名:GANTZ:E 01
原作:奥浩哉
作画:花月仁
発行日:2020年8月24日 第1刷発行
発行所:株式会社集英社