コミックス新刊!!現代の忍者、潜入忍務開始
『アンダーニンジャ』第4巻
花沢健吾著
かつて栄華を誇った日本の忍者たちは、太平洋戦争後、GHQによって組織を解体させられ、消滅した。しかし実は現在でも忍者組織は秘密裡に存在しており、その数は20万人ともいわれていた。そして一部の精鋭忍者は国家レベルの争いの裏に暗躍する一方、末端の下忍は仕事のないニート同然の生活を強いられているのだった・・・
第3巻で潜入忍務のため、講談高校への転入試験を受け合格した引きこもりニート下忍の雲隠九郎は、試験の際に補習を受けていた女子高生の野口とともに下校し、講談高校やクラスの情報を聞き出す。そんな時、キャリア忍者の加藤からイタリア製の人工知能搭載自立型バイク”テオ”を相棒として授けられる。
自らの意志で話す「テオ」、宇宙制空権を握る「遁(トン)」、謎の番組「おっさんといっしょ」、抜け忍に接触するアンダーニンジャ、敵と思しき順風耳の使い手である主事さん。いろいろな伏線を散りばめながら、伝説の雲隠一族の全貌が少しずつ明かされる。屋上を舞台にケレン味たっぷりに登場する敵、厚生労働省援護工作二課(通称エンコー)。ついに闘いの火蓋が切られる!?
舞台を現代に移しての忍者の組織、兵器等の設定が面白い。登場する忍者や九郎をとりまくキャラクターも個性的で魅力的である。潜入忍務がどのような展開を見せていくのか目が離せない。
書名:アンダーニンジャ 第4巻
著者:花沢健吾
発行日:2020年9月4日 第1刷発行
発行所:株式会社講談社
定価:本体660円(税別)