カバーイラスト:中西信行
翻訳:福島正実
ハヤカワ文庫SF(1979年発行)より
SF・タイムトラベル小説の不朽の名作
『夏への扉』映画化!!
「夏への扉」は、アメリカのSF小説の巨匠ロバート・A・ハインラインによる、1956年に発表されたタイムトラベル小説の古典的名作です。
1970年、冷凍睡眠が実用化されている世界。機械工学の学位を持つ技術者であり、発明家でもあるダン・デイビスは愛猫ピートと暮らしていた。
ダンにはマイルズ・ジェントリイという親友がいて、「六週間戦争」(作中の架空の戦争)が起きた時、彼と猫のピートの世話をしていた彼の継娘のリッキイは、たまた休暇で家を空けていたため命拾いをしたのだった。
「六週間戦争」が過ぎ去った後、小さな工場を建て、マイルズと一緒に事業を始めたダンは、全自動で家の中を綺麗に掃除して回る「文化女中器(ハイヤード・ガール)」を開発し、これが売れに売れる。
そしてダンは、タイピスト兼会計係として雇った女性、ベル・ダーキンとつきあうようになる。
やがてダンの開発した「文化女中器」や「窓拭きウィリイ」が莫大な利益を生み出すようになり、ダンは次なる新製品「万能フランク」試作品一号機を完成させる。
しかしその時、奸計をめぐらしたマイルズとベルによって、ダンはすべてを奪われ、会社を追い出されてしまう。反撃の宣戦布告を告げるためマイルズの家へ向かったダンだったが、ベルによってゾンビー・ドラッグを注射されてしまい、朦朧とする中、愛猫ピートとも離れ離れとなり、強制的に冷凍睡眠により30年後の未来へと送り出されてしまうのだった・・・
この衝撃的かつ絶望的な状況からのめくるめくような逆転につぐ逆転が痛快である。裏切られ、一度はあきらめかけたダンの機転、技術者としての心意気が小気味いい。ダンが飛ばされた30年後の未来(2000年!)の描写も興味深い。
SF小説の各種オールタイムベストに名前の挙がる名作である。
今回『陽だまりの彼女』の三木孝浩監督、山﨑賢人さん主演の邦画作品として映画化されましたが、例えばロバート・ゼメキズ監督あたりがハリウッドエンターテインメントとして映画化していてもよさそうなものですが、初の実写映画化だそうです。
舞台を1995年と2025年の日本に移して、どんな波乱万丈の物語を展開させてくれるのか、とても楽しみです!!
山下達郎さんの「夏への扉」を聴きながら・・・
映画『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』特報 2021.2.19(FRI)ROADSHOW!
映画『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』特報 2021.2.19(FRI)ROADSHOW!
25,717 回視聴•2020/10/05
2021.2.19(FRI)ROADSHOW!
30年の時を超える冒険が今、始まる――
【CAST&STAFF】
山﨑賢人
清原果耶 夏菜 眞島秀和 浜野謙太
田口トモロヲ 高梨 臨 原田泰造
藤木直人
監督:三木孝浩 脚本:菅野友恵 音楽:林ゆうき
原作:「夏への扉」ロバート・A・ハインライン(著)/福島正実(訳)(ハヤカワ文庫刊)
【STORY】
1995年東京――。高倉宗一郎は育ての親・松下の遺志を継ぎ、将来を期待される科学者として、愛猫のピートと、松下の娘・璃子との穏やかな日常の中で、研究に没頭する日々を送っていた。しかし、罠にはめられ研究も会社も奪われ、強制的に冷凍睡眠させられてしまう。
目が覚めたのは30年後、2025年の東京だった――。
璃子の死をはじめとした数々の悲しい現実を目の前に、すべてを失ったと知る宗一郎だったが、ヒューマノイドロボットの力を借り、未来を変える決意をする――。
【公式サイト】
https://natsu-eno-tobira.com
より
夏への扉 山下達郎 1980 歌詞解説付
604,636 回視聴•2017/08/01
より