嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

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祝!紫綬褒章受章、高橋留美子先生名作、人魚シリーズ『人魚の森』『人魚の傷』『夜叉の瞳』

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祝!紫綬褒章受章、高橋留美子さん名作

人魚シリーズ『人魚の森』『人魚の傷』『夜叉の瞳』

 

 人魚シリーズは、2020年秋の紫綬褒章を受章された高橋留美子先生の名作マンガで1984年から1994年にかけて不定期に発表された作品である。

 不老不死の象徴とされる人魚と、その人魚の肉を食べたことにより不死性を獲得し、500年の時を生き続ける湧太をめぐる数奇な物語。基本的に前後編で構成され、完結する連作短編集である。時代は過去や現代を行き来する。

 不老不死を題材とした作品は、佐野洋子先生の「100万回生きた猫」や手塚治虫先生のマンガ「火の鳥」や映画「ハイランダー」など傑作、名作が多い。壮大な時間の流れの中で人間の生と死、出会いと別れをドラマチックに感動的に描くことができるからであろう。

 本作では人魚の肉を食べることにより不老不死の体を手に入れることが出来るが、肉体に多大な変化をもたらすことから、大部分の人にとっては毒であり、適応して生きながらえる人間は何百人に一人ともいわれる(湧太談)。多くは死んでしまったり、異形の姿に変化してしまう。

 本作は時代を経ても変わらない人間の欲望、愛憎を凄惨な描写で描いていく伝奇ロマンであり、年齢層は少し高めになるかもしれないが、今話題の「鬼滅の刃」世代にも是非読んでほしい名作である。

 

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