コミックス新刊!新世代スペースオペラ
『人形の国ーAPOSIMZ-』7巻
弐瓶 勉著
直径12万キロメートルの人工天体アポシムズ舞台とした射撃の名手エスローと自動機械タイターニアを主人公とする冒険譚も早7巻。リべドア帝国によって故郷白菱の梁を滅ぼされたエスローは、リべドア帝国への復讐を決意する。
古くはガンマンの登場する西部劇をホースオペラというように、そこから派生して舞台を西部から宇宙空間や異星の惑星に移して、宇宙船や光線銃、異星生物などが登場するスター・ウォーズに代表される冒険活劇をスペースオペラというのであれば、本作はまさにスペースオペラの風貌を体現している。
また若き英雄が異界を彷徨いながら試練を克服していく説話の一類型である一種の貴種流離譚ということもできる。
本巻ではついにエスロー達一行がリべドア帝国へ潜入するも、帝国側も刺客を差し向ける。
帝国と人間の双方を敵視するカジワンが率いる真地底教会も不気味な動きを見せる。
本作でのバトルは小競り合い程度ではあるが、古代の甲冑をまとったかのような鎧化したキャラクターの闘いはかっこいい。
一行と道行をともにするペット?も新たに登場し、次巻に向けて期待が高まる。
タイトル:人形の国(7)
著者名:弐瓶 勉
発売日:2020年11月09日
定価:本体680円(税別)
ISBN:978-4-06-521161-8
判型:B6
ページ数:164ページ
シリーズ:シリウスKC
初出:『月刊少年シリウス』2020年5月号~10月号掲載分を収録。