拡がるジョジョワールド!
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」
ルーヴル美術館BD(バンドデシネ/漫画)プロジェクト
今年は『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』の完結、年末(本日)には「岸辺露伴は動かない」ドラマ化第2弾と話題に事欠かないジョジョワールドですが、本作もルーヴル美術館とのコラボレーションとして、当時大きな話題となりました。
物語は岸辺露伴が漫画としてデビューする前、17歳の夏休み。当時母方の祖母が経営していた旅館を廃業して貸し出していたアパートで、2か月ほど過ごすことになった。そこで出会った謎めいた女性、藤倉奈々瀬により「最も黒い絵」の存在を知った露伴。そしてその「最も黒い絵」は当時ルーヴル美術館に買い上げられたという。
時は現代に移り、part4の登場人物である仗助、億泰、康一くんと話す中で、その絵の作者の名前を思い出した露伴は「最も黒い絵」を見るため、ルーヴル美術館へ向かうー。
ルーヴル美術館へ到着し、迷路のような地下で見捨てられた倉庫へ向かう展開は、さながら「オペラ座の怪人」を思わせるゴシックホラーの趣である・・・。
またあとがきを読んでいて驚いたのですが、荒木先生がルーヴル美術館のプロジェクトに参加する経緯として、2007年の「オルセー美術館展」の手伝いで、前記事の「三菱一号美術館」初代館長の高橋明也先生と対談したことがあり、そのきっかけを作った新聞社を通じてルーヴルから依頼があったそうです。
愛蔵版コミックス
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」
発売日:2011年5月27日発売
定価:2,934円(税込)
サイズ:B5判
ページ数:138ページ
ISBN:978-4-08-782379-0