映画「トゥルー・クライム」原作!
タイムリミット・サスペンスの傑作
『真夜中の死線』
アンドリュー・クラヴァン 著
芹澤 恵 訳
本日、テレビ東京系「午後のロードショー」で、クリント・イーストウッド監督・主演のタイムリミット・サスペンス映画「トゥルー・クライム」が放送されていました。
タイムリミット・サスペンスとは、ある時間に設定された、刻々と迫る死刑執行をいかに回避するか、核ミサイルの発射ボタンにかかった指を阻止するかなど、サスペンス溢れる設定の作品で、小説や映画などで一つの大きなジャンルを形成しているといえるでしょう。
古典的なミステリー作品の代表作としては、ウイリアム・アイリッシュの「幻の女」、「暁の死線」などがあります。
本書は、キース・ピータースン名義で描いたジョン・ウェルズ記者が活躍するハードボイルド「夏の稲妻」、マーガレット・トレイシー名義の「切り裂き魔の森」でMWAを受賞した実力派作家が、1995年、本名のアンドリュー・クラヴァン名義で発表した作品です。
死刑執行の当日、事故にあった同僚のかわりに、死刑囚のインタビューを行うことになった新聞記者エヴェレットは、訴訟事実に疑念を持ち、独自に事件を洗い直す。しかし刑の執行は同日の夜、午前零時に迫る。
エヴェレットは事件の真相をつきとめ、刑の執行を止めることができるのか???
「秘密の友人」アンドリュー・クラヴァン名義
「傷痕のある男」キース・ピータースン名義