日本まんが界の巨匠①
『トキワ荘青春日記+まんが道』藤子不二雄Ⓐ著
発行日:2022年6月28日 初版第一刷発行
発行所:株式会社光文社
「トキワ荘青春日記」は、今年4月に逝去された「忍者ハットリくん」「怪物くん」など、数多くの人気まんがで知られる藤子不二雄Ⓐさんによる日記文学ともいえる作品です。1981年と1996年に光文社から刊行された名著に、ご自身による、こちらも名作まんが「まんが道」の該当シーンを挿絵として、2022年6月に新装版として復刊されました。
雪国の高岡から上京した青年たちの、昭和の東京を舞台とした夢と希望、不安と苦しみ、仲間とともにまんが家として成長していく姿が綴られていきます。
日記のためリアルで瑞々しい表現ではありますが、昭和30年1月の原稿を大量に落としてしまった件も含め、比較的淡々と綴られていくため、まんがのドラマチックな表現が挿絵として入ってくることにより、効果的に補完しあって、相乗効果を生み出しているともいえるでしょう。
関連イベントが開催
東京都豊島区の区制90周年記念事業 特別企画展として、豊島区立トキワ荘マンガミュージアムにて「藤子不二雄Ⓐのまんが道展」が開催されています。
展覧会名:「藤子不二雄Ⓐのまんが道展」
会期: 2022年 11月 12日(土)~ 2023年 3月 26日(日)
豊島区立トキワ荘マンガミュージアムとは
「かつて豊島区椎名町(現南長崎)にあったトキワ荘は、手塚治虫をはじめとする現代マンガの巨匠たちが住み集い、若き青春の日々を過ごした伝説のアパートです。
トキワ荘は、昭和57(1982)年12月に解体されましたが、多くの皆様のお力添えにより、マンガミュージアムとして開館することができました。」
(下記HP「開館にあたり」より抜粋)