嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

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完結!!ピカレスクロマン『竜の道 二つの顔の復讐者』感想


SEKAI NO OWARI「umbrella」

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4,240,210 回視聴•2020/07/28

カンテレ・フジテレビ系ドラマ「竜の道 二つの顔の復讐者」主題歌

 

完結!!ピカレスクロマン『竜の道』感想

 「竜の道」は、ハードボイルド、ピカレスク小説の作家として知られる白川通(しらかわとおる)氏(1945-2015)の作品を原作とした全8話の連続ドラマです。

 現在再放送中の「のだめカンタービレ」の主演としても出演している玉木宏さんが、渋さを増して登場。さらに高橋一生さんと整形双子役として初共演という点も大きな話題です。

 「1997年、福岡。幼いころに実の両親に捨てられ、小さな運送会社を営む吉江夫妻の養子として引き取られた双子の竜一(少年時代:阪本光希)と竜二(少年時代:阪本颯希)は、夫妻の実の娘である5歳の妹・美佐(幼少期:宮地美然)と仲良く暮らしていた。しかし、全国への事業拡大を企むキリシマ急便の社長・霧島源平(遠藤憲一)の悪質な乗っ取りに遭い、多額の借金を抱えた養父母は自殺。養父母が源平に追い詰められる姿を間近で見ていた竜一と竜二は、霧島への復讐(ふくしゅう)を誓い合う。」(公式HPより)

 第一話の冒頭、目が腫れ、顔中血だらけになった竜二(高橋一生)の後頭部に拳銃を突きつける竜一(玉木宏)。深い絆で繋がれているはずの二人がどうしてこうなった?というところから時を戻す展開で、つかみはOKというオープニングです。

 顔を変え、裏社会に生きる竜一と国土交通省のエリート官僚の竜二は復讐相手の霧島源平に近づいていく。憎々しい源平を演ずる遠藤憲一さんの演技が秀逸。ここまで悪に振り切った演技は久しぶりではないでしょうか。

 かつて妹として竜一、竜二と一緒にくらした美佐は成長して、小学校教師となっていた。美佐は兄と知らず竜一に出会い、思いを寄せていく。この美佐の切ない心情を松本穂香さんが魅力的に好演しています。

 また竜二とつき合う霧島源平の長女であり、屈折した感情を持つまゆみを今を時めく演技派女優である松本まりかさんが好演しています。一方竜一の立ち上げた会社UDコーポレーションの社員で竜一を支える遠山凛子を、こちらも今を時めく演技派女優の奈緒さんが演じています。

 キリシマ急便を追いつめながらも、竜二と美佐を守るため、次第に窮地に追い詰められていく竜一は、ついに源平と一対一で対峙する。万策尽きたかと思った竜一だったが、その後竜二とともにキリシマ急便に乗り込み起死回生の一手に打ってでる。

 そして訪れる結末。やはり復讐は復讐を呼ぶのか。竜一の脳裏に浮かぶ幸せの情景が哀しい。傑作です。

 

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