2049年、貧困と病気が蔓延するカリフォルニア。
人間と見分けのつかない《レプリカント》が労働力として製造され、
人間社会と危うい共存関係を保っていた。
危険な《レプリカント》を取り締まる捜査官は《ブレードランナー》と呼ばれ、2つの社会の均衡と秩序を守っていた―。
人間と見分けのつかない《レプリカント》が労働力として製造され、
人間社会と危うい共存関係を保っていた。
危険な《レプリカント》を取り締まる捜査官は《ブレードランナー》と呼ばれ、2つの社会の均衡と秩序を守っていた―。
(公式HPより)
映画プログラム表紙
(写真:映画.comより)
【感想】
「ブレードランナー2049」を鑑賞してきました。
オフィシャルトレーラーをあらためて見直してみるとかなり重要なシーンが含まれています。
現実では35年、映画の中では30年も時間が経過しており、また監督も違うため、全体としては前作を継承、リスペクトした内容ながら、テイストはかなり異なっています。
本物と偽物、現実と虚構、記憶とは、生命とは何か?という前作のテーマは継承されています。
監督がカナダの方とのことで、同じくカナダのデヴィッド・クローネンバーグ監督も特徴的ですが、アメリカ、ヨーロッパの感性とも違う、無機質で酷薄な印象を受けました。
全体としては主人公”K”の性格のまま、抑制され、静的、重厚な展開をしていきますが、やや難解なところもあります。
ライアン・ゴズリングと”ジョイ”を演じたアナ・デ・アルマスはとても魅力的です。
しかしやはりヴィジュアルがいいですね。前作より、より高い位置からの鳥瞰シーンでスケール感がアップしています。その分、未来社会の混沌とした閉塞感は薄れています。降りしきる灰や雪の中に佇むKとスピナー。豪雨の中、空中を滑らかに滑空するスピナー。ビルの谷間の空間に浮かび上がる巨大なホログラム。
また追って、感想を追記できればと思います。
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