コミックス新刊!仮想歴史冒険奇譚
『国境のエミーリャ』第8巻
著者:池田邦彦
監修協力:津久田重吾
発行所:小学館
発行日:2023年2月15日初版第一刷発行
時は1963年、東西に分断された日本。国境の街、東トウキョウの十月革命駅人民食堂の給仕として働く杉浦エミーリャには脱出請負人という裏の顔があった。
エミーリャと分断された世界に翻弄される人々の運命を描いた仮想歴史冒険奇譚も早や8巻を迎えました。
今回本作を急遽ご紹介したのは、新刊であることはもとより、現在シリーズでお届けしている両国が舞台として登場してくるからであります。
巻頭に収録の第36話「それぞれの贖罪」では、主要な舞台として半ば廃墟と化した初代国技館が登場してきます。
前々回ご紹介した回向院で江戸時代後期より行われていた勧進相撲を、天候に左右されずに開催するために建設されたのが初代国技館であり東京駅の設計で知られる辰野金吾博士による日本初のドーム型鉄骨構造の洋風建築でした。(参考:本作及び回向院HP)
著者の得意とするレトロな建築、電車、バス、青函連絡船、蒸気機関車といった乗り物も数多く登場する作品世界を縦横無尽に飛び回るエミーリャの活躍をどうぞご覧ください。
photoⒸarashi