嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

御殿場”歴史・建築”散歩『東山旧岸邸』


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御殿場”歴史・建築”散歩
『東山旧岸邸』

東山旧岸邸へようこそ

東山旧岸邸は、首相を務めた岸信介の自邸として1969(昭和44)年に建てられました。

その後、30年ほどのときを経て、2003(平成15)年に御殿場市に寄贈されたあと、一般公開されました。2009(平成21)年からは、和菓子の虎屋のグループ会社である株式会社虎玄が指定管理者として管理運営を行なっています。

建築家・吉田五十八の晩年の作品であるこの邸宅は、施主・岸信介の生活に配慮しつつ、伝統的な数寄屋建築の美と、現代的な住まいとしての機能の両立を目指して設計されました。

御殿場のゆたかな自然のなかで、歴史を刻みつづける邸宅と、敷地内の庭園とをあわせて、どうぞ、ゆっくりとお楽しみください。


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施設内マップ(HPより)

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山門を入って左手がとらや工房、真っすぐ進むと旧岸邸です。

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東山旧岸邸の椿「太郎冠者」
御殿場市 景観重要樹木

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左手の入館受付で入場券を購入します。

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御殿場市 景観重要建造物
第5回 静岡県景観賞 優秀賞

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玄関

人物紹介

施主 岸 信介(1896〜1987)
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山口生まれ。昭和を代表する政治家。
東京帝国大学(現・東京大学)卒業後、農商務省入省。戦前は旧満州国の経営に携わり、帰国後東條内閣にて商工大臣に就任。その後一時政界を離れるが、政界復帰後は自由民主党結党に参加し初代幹事長に就任。その後第56・57代内閣総理大臣を務め、日米安全保障条約改定や、国民年金法の成立に尽力した。1970(昭和45)年73歳のとき御殿場市東山へ転居、晩年の17年間をすごした。
建築家 吉田五十八(1894〜1974)
イメージ 13東京生まれ。近代数寄屋建築の祖とされる建築家。
父・太田信義(太田胃散創業者)58歳のときの子であることから五十八(いそや)と名付けられた。東京美術学校(現・東京藝術大学)にて建築を学び、その後は欧米を遊学した。その際、日本の建築様式の近代化に力を注ぐことにめざめ、近代数寄屋建築を研究するようになった。作品には吉屋信子邸、鏑木清方邸、岩波茂雄別邸、大和文華館、日本芸術院会館、成田山新勝寺などがある1964(昭和39)年には文化勲章を受章。

建築家・吉田五十八は、東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業後の1925(大正14)年に当時あこがれていた新建築を肌でかんじるため、ヨーロッパを訪れました。しかしそこで、新建築よりも、その土地に生まれたひとが造る、その土地の伝統や民族に根ざした建築である初期ルネッサンス建築や、中世ゴシック建築などに魅了されたのです。

帰国後、吉田はそれまで憧れていた新建築ではなく、自らの伝統的立脚点としての日本建築に目を向けました。そして日本建築の伝統的な様式のなかで、比較的新しい数寄屋建築を、独自の視点によって近代化した近代数寄屋建築を提案するようになりました。近代数寄屋建築は、洋風の生活スタイルが導入されつつあった当時の日本において、伝統的ながらもモダンさをうまく取り入れていたことから高く評価されました。

こうして多くの設計を依頼されるようになった吉田は、日本建築の新たなスタイルを提案したことにより、建築家としては史上二人目の文化勲章を受章しています。岸信介邸は、1969(昭和44)年竣工の吉田の晩年の代表作品で、吉田の建築的特徴のなかから、工業生産材料の使用、各部屋の障子の荒組、また、食堂では押込戸、和室では吊束の廃止と欄間の吹き抜けなどをみることができます。

建築データ
  • 設  計  吉田五十八
  • 施  工  水澤工務店
  • 造  園  岩城造園
  • 敷地面積  5669.17㎡
  • 延床面積  567.66㎡
  • 構  造  木造一部RC 地上2階
  • 竣  工  1969年

入館のご案内

◯ 開館時間
4月〜9月10時 ― 18時
10月〜3月10時 ― 17時
※入館は閉館時間の30分前まで
◯ 休館日
毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
12月29日〜1月3日
◯ 入館料
<一般>個人 300円/団体(20名以上)250円
<小・中学生>個人 150円/団体(20名以上)100円

交通のご案内

お車でお越しの方

東名高速道路御殿場IC第二出口前石橋交差点を右折
湖水前交差点を左折
300メートル進むと右側に「東山旧岸邸 とらや工房 駐車場」
※カーナビをご利用の場合お客様駐車場へ正しく案内されない場合がございます
右記案内図をご覧になり東山観音堂向かいのお客様駐車場をご利用ください

電車でお越しの方

JR御殿場線御殿場駅下車タクシー15分

情報は公式HPより

※邸内編に続きます…

photo©ara