嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

ローレンス・ブロックのベストセラー作家入門 感想

ベストセラー作家入門
マット・スカダーができるまで
訳者:田口俊樹/加賀山卓郎
発行日:2003年1月29日 第1刷
発行所:原書房

イメージ 1

内容紹介・感想
「・・・・・すばらしい出だしは、ある意味で一度にいろいろなことをやってのける。話を前に進め、雰囲気を醸し、問題を提示する。
そうしつつ、登場人物のひとりふたりを描写し、需要な情報を与え、ゴミを出して、みなさんの襟にボタンを縫いつけるかもしれない。(本文より)」(カバー裏より)

アル中探偵マット・スカダーシリーズ
泥棒バーニイ・ローデンバーシリーズ
殺し屋ケラーシリーズ

どのシリーズも面白いですが、中でもマット・スカダーシリーズは全て読んでいます。
その中でもやはりエドガー賞を受賞した「倒錯の舞踏」を含む倒錯三部作が迫力、完成度等シリーズの白眉といえるでしょう。
「墓場への切符」
「倒錯の舞踏」
「獣たちの墓」

そのような経緯から、どちらかというと作家の入門書としてよりも、創作の裏側、秘密といったものを知りたくて読んだ本です。
そういう意味では自作、経験、考え方等について語られていますので、大変面白いです。

加えてロバート・B・パーカーロバート・ラドラムリチャード・スターク、さらにヘミングウェイメルヴィル等、他の作家の作品も取り上げられており、大変興味深いです。

翻訳は連名ではありますが、本編の訳者でもある田口俊樹氏ですので、安心感があります。

作家志望のみなさんのみならず、著者のファンで未読の方は、是非読んでみてください。