ベストセラー作家入門
マット・スカダーができるまで
著者:ローレンス・ブロック
訳者:田口俊樹/加賀山卓郎
発行日:2003年1月29日 第1刷
発行所:原書房
内容紹介・感想
「・・・・・すばらしい出だしは、ある意味で一度にいろいろなことをやってのける。話を前に進め、雰囲気を醸し、問題を提示する。
そうしつつ、登場人物のひとりふたりを描写し、需要な情報を与え、ゴミを出して、みなさんの襟にボタンを縫いつけるかもしれない。(本文より)」(カバー裏より)
ローレンス・ブロックの代表作
アル中探偵マット・スカダーシリーズ
泥棒バーニイ・ローデンバーシリーズ
殺し屋ケラーシリーズ
どのシリーズも面白いですが、中でもマット・スカダーシリーズは全て読んでいます。
その中でもやはりエドガー賞を受賞した「倒錯の舞踏」を含む倒錯三部作が迫力、完成度等シリーズの白眉といえるでしょう。
「墓場への切符」
「倒錯の舞踏」
「獣たちの墓」
そのような経緯から、どちらかというと作家の入門書としてよりも、創作の裏側、秘密といったものを知りたくて読んだ本です。
そういう意味では自作、経験、考え方等について語られていますので、大変面白いです。
翻訳は連名ではありますが、本編の訳者でもある田口俊樹氏ですので、安心感があります。
作家志望のみなさんのみならず、著者のファンで未読の方は、是非読んでみてください。