嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

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天才の息子 ベレー帽をとった手塚治虫 手塚 眞 感想

天才の息子
ベレー帽をとった手塚治虫
著者:手塚 眞
発行日:2003年4月25日 初版第1刷発行
定価:本体1,600円+税

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内容紹介・感想

長男が初めて語った、父・手塚治虫の素顔
「僕は天才の息子ですー」

著者が40歳という区切りの年に、父でもあり天才でもある手塚治虫について語ります。
冒頭8ページにモノクロ、カラーの貴重な写真が掲載されています。

大友克洋さんが「童夢」や「AKIRA」で人気が出てきた時に、すぐ評価できない、この先何年も続けた後にこの人の真価がわかるだろうと言っていたそうです。
大友氏のファンは手塚治虫なんて古い、これからは大友の時代だくらいに息巻いていた。そうした周りの態度も腹に据えての言葉だったそうです。
どの時代にも「手塚は古い、お終いだ」と言われながら、その時に人気があった漫画家の方が先に消えてゆくのを歯痒く感じていたそうです。

作家たちは、後で父・手塚治虫の偉大さと気配りに気づきます。
大友氏は後に「AKIRA」単行本の最後に「手塚先生、ありがとう」とひとこと書き添えました。

時代時代の中で、新しい題材、表現を探り、超一級のエンターテインメントを創出し続けてきた手塚治虫は本当に稀有な天才といえるでしょう。
息子として、また同じクリエイター(ヴィジュアリスト)としての視点で数多くの興味深いエピソードが語られます。

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扉より
著者のブログ