嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

「妖怪ハンター」諸星大二郎 感想

妖怪ハンター
発行日:1978年7月30日 第1刷発行
発行所:創美社
発売元:集英社(ジャンプスーパーコミックス)

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内容紹介・感想
ゴースト・ハンターものというのは、外国の怪奇小説の一つの類型だそうで、これをできるだけ日本風に、かつSF風に仕上げてみました。第1話で「古事記」を扱ったのが、古代史に興味をもち始めたきっかけです。稗田礼二郎の名は「古事記」の暗誦者・稗田阿礼からとったものです。諸星大二郎
(カバー折り返しより)

収録作品
第1話 黒い探究者
「しかし・・・この人間の支配する世界にすんでいるのはぼくたち人間や  そんな動物たちばかりではありません…」
そんな著者の不穏な語りから始まる物語。
異端の考古学者、稗田礼二郎初登場!!
九州F県、比留子の里を訪れた稗田礼二郎は古墳の上に何かの気配を感じる。村には人の気配がないが…。
古事記に描かれたイザナギイザナミの伝説に材をとった、妖怪ハンターの幕開けを飾るにふさわしい傑作。

第2話 赤いくちびる
月島令子は勉強はできるが、とにかくおとなしい女子生徒だった。
ある日、不良女子生徒グループがヤキをいれるため、月島令子を呼び出す。助けに向かった山本君だったが、令子は何事もなく帰宅しているという。
そして翌日異変が起こった。あのおとなしかった令子が真っ赤な口紅をつけ、妖艶な姿で登校してきたのだった・・・。
人間の内面に潜むペルソナを描き、恐ろしくも哀しい余韻を残す作品。

第3話 生命の木
東北にもかくれキリシタンがいることを知り、興味をもった”ぼく”は山奥の小村を訪れた。
折しも村では数十年来という殺人事件が発生しており、神父の案内で、はなれの村を訪れた”ぼく”は背の高い黒い服を着た都会の男、稗田礼二郎に出会う・・・。
やがて訪れる壮大なクライマックス。

第4話 闇の中の仮面の顔
第5話 死人帰り
♦生物都市
第7回手塚賞入選