嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

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異説 本能寺の変 「戦国自衛隊」 原作:半村良 著者:田辺節雄

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タイトル:オリジナル版「戦国自衛隊」
原作:半村良
著者:田辺節雄
初出:「プレイコミック」秋田書店 1975年~1976年掲載
原作:「わがふるさとは黄泉の国」早川書房 1974年所収

本日放送のテレビ朝日系「古館伊知郎トーキング・ヒストリー・第2弾!!「本能寺の変」を完全実況SP」が面白かったので、関連作品を思い出しました。

本作は1971年SFマガジン掲載、1974年出版の半村良氏の短編作品を1975年から1976年にかけて、田辺節雄氏が躍動感溢れる形で劇画化したものです。

本能寺の変といってしまうとネタバレになってしまうのですが、コミック本編自体、いろいろな版があり、また続編も出ており、1979年には角川映画として映画化もされているので、内容をご存知の方も多いでしょう。私も最初はコミック文庫を持っていました。

今でこそタイムスリップSF戦記物はいろいろなバリエーションがありますが、本作はその嚆矢といえるでしょう。

原作の半村良氏によると、原作が短編であるのには理由があり、本来はもっと長い作品になる予定でしたが、とにかく発表を急がねばならなかったからということです。
この種の作品は、アイデア本位で、早い者勝ちで一番乗りをした方がよいと思ったからだそうです。

事実1980年にハリウッドで原子力空母ミニッツがタイムスリップする「ファイナル・カウントダウン」が公開されたとき、映画評論家から「戦国自衛隊」が焼き直しだといわれても、笑って見過ごすことが出来たそうです。

その後、同系統の作品が多く生み出された展開を考えると、この作品が創作の大きな鉱脈を掘り当てたといっていいでしょう。