+今期
現代忍者奇譚コミック最新刊!
『アンダーニンジャ』7巻
花沢健吾著
+今期ミステリードラマ感想
本日は「ミステリと言う勿れ」の第10話の放送がありました。整くんとライカさんの切ないお話でした。菅田将暉さんと門脇麦さんの静かな熱演の光る切ない物語でした。菅田将暉さんは、現在大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも出演、源義経を演じられていますが、同じ人物と思えないほど、演じ分けられていました。ある意味憑依型の役者といえるのかもしれません。
今回はepisode finalとなっており、ライカ さんの謎が明かされたことから最終回と思っていましたが、もう一週あるようですね。第2話・3話のバスジャック事件の続き、episode2.5となるようです。
先日『愛しい嘘~優しい闇~』が衝撃の最終回を迎え、昨日「真犯人フラグ」も終了、「相棒20」の冠城亘《最終章》があと2回となって寂しい限りですが、今期ミステリードラマはかなりの充実度といっていいでしょう。
さて、現代に生き続ける忍者組織の活躍(暗躍?)を描く「アンダーニンジャ」も早7巻です。
戦時中、連合軍を最も悩ませた忍者組織が、戦後GHQに解体され消滅した。しかし実は日本国内のあらゆる組織に潜伏し、生き延びていた。その数実に20万人。
のらりくらりと張り巡らされた伏線が、いよいよ前巻の後半あたりから加速、本巻でいよいよ爆発的な展開を見せます。
完全透明化が禁止されている国内用摩利支天(カモフラージュ用戦闘服で、その他いろいろな身を守る機能がある)をまとい、透明となったUN(アンダーニンジャ)が、講談高校へ乗り込む冒頭から剣呑な雰囲気が漂う。
人工知能を搭載したしゃべるバイク、人間の意識と記憶を持った猫、段ボールロボ、宇宙から精密な狙撃を行う衛星兵器など大量に投入されたアイデア、ガジェットが本格的に始動する。
UN猿田の襲撃によって引き起こされる惨劇やパニックの描写は「寄生獣」や、「GANTZ」の一場面を思い起こさせる。ちょっと思ったのは、あれだけの組織と技術を持ち、加藤忍長までもが参戦したNIN側が弱すぎる?ということで、何かの思惑があるのかもしれないということ・・・。個人的には鈴木と鬼首のコンビを応援しているので(特に鈴木)頑張ってほしい。
壮絶な闘いの中にもゆるい空気を織り交ぜつつ、終盤ではついに九郎、日々と山田がヤンキー高校の屋上で対峙する・・・。
物語が加速する本巻はかなり面白く、次巻が大変気になるところです。第8巻は、2022年夏ごろ発売予定。講談高校の地下に隠された謎、九郎VS山田が描かれるようです。
書誌情報
タイトル:アンダーニンジャ(7)
著者名:花沢 健吾
発売日:2022年03月04日
定価:726円(本体660円)
ISBN:978-4-06-527060-8
判型:B6
ページ数:192ページ
シリーズ:ヤンマガKCスペシャル
初出:『ヤングマガジン』2021年第32号、34号、39号、41号、43号、47号、49号、51号、2022年第2・3合併号