現代忍者奇譚新刊!衝撃の展開
『アンダーニンジャ』第8巻
花沢健吾 著
楽しみにしていたコミックス新刊「アンダーニンジャ」第8巻が、8月5日に発売となっていました。
現代日本に秘密裡に生き残っていた忍者は、最新のテクノロジーを身にまとい、強大な組織となっていた。
前巻からいよいよ対立するUNとNINの直接対決がはじまり、抜け忍、猿田による講談高校への襲撃に対抗し、追い詰める加藤副隊長、鬼首の闘いが描かれる。並行して、楊紀伊(ヤンキー)学園の屋上では、日比と九郎が、恐るべき技と力を秘めた山田さんと対峙していた。
ここからの展開は、山田風太郎氏の忍法帖を紐解くまでもなく、忍者の世界は非情だとわかっていながら衝撃の展開であった。
その非情さは、忍者漫画の系譜でいえば、白土三平氏の「カムイ伝」をはじめとする忍者劇画から、その影響を受けて描かれた相原コージ氏の「ムジナ」以来であろうか。
読者の予想を裏切る展開は嫌いではないが・・・・賛否を呼びそうだ。
また本巻で重要な役割を担う衛星「遁」からの地上への攻撃も無慈悲を極める。衛星からの攻撃といえば、大友克洋氏の「アキラ」や、映画「ブレードランナー2049」を思い起こさせる。
前巻あたりから(最初から?)どうもNIN、忍研側の対応が甘いというか、遅いと思っていましたが、やはり組織の肥大化、老朽化、内部からの情報漏えい等による弱体化があるようですね。UN側はその辺りも把握しながら一気に攻勢をかけてきたというところでしょうか。
アンダーニンジャ(8)
著者名:花沢 健吾
発売日:2022年08月05日
定 価:726円(本体660円)
ISBN :978-4-06-528810-8
判 型:B6
ページ数:192ページ
シリーズ:ヤンマガKCスペシャル
初 出:『ヤングマガジン』2022年6号、8号、10号、12号、14号、16号、18号、20号、22号