嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

マイナス・ゼロ


広瀬正・小説全集・1
マイナス・ゼロ
著者:広瀬正
カバー:和田誠
解説:星新一
発行年月日:昭和57年2月25日 第1刷
発行所:集英社
定価:500円

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内容紹介・感想
「ではさっそく内容紹介を。
 1945年、大空襲の夜、主人公である浜田少年は息絶えようとする隣家の“先生”から「18年後の今日、ここに来て欲しい」という不思議な依頼を受ける。時が経ち’63年、約束を果たした彼がそこで見たものは、銀色に輝くタイムマシンだった…。そして一人の女性と出会う-。

 著者は若くして亡くなったSF小説の第一人者、広瀬正過去に集英社文庫で旧版が出ており、2008年に復刊しました。「SF」、「タイムトラベル」と自分にとって興味をそそるキーワードがズラリと並んでいたので、否が応でも期待値が高まります。そして実際に読んでみるとこれがまた面白い! タイムトラベルものに必須のどんでん返しはもちろんのこと、銀座や世田谷の昭和の風景が、行ったことが無い場所にもかかわらずノスタルジックな気持ちにさせてくれます。」
(web集英社文庫より)

世田谷の疎開先というのが小田急線の梅が丘です。
そして日本橋、京橋、銀座の服部時計店新橋演舞場、現在も神田一ツ橋にある如水会館も出てきます。

冒頭の空襲シーンからのめくるめく展開、懐かしい背景描写、隣家の美しいお嬢さんとのロマンスの行方等、飽きさせません。
そして明かされる驚くべき結末・・・・。

タイム・トラベルSFの傑作です。