嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

「今夜、すべてのバーで」中島らも

今夜、すべてのバーで
著者:中島らも
発行日:1994年3月15日 第1刷発行
発行所:講談社講談社文庫)
初出:「小説現代」1990年10月~12月号連載

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内容紹介・感想
「アルコールにとりつかれた男・小島容(いるる)が往き来する、幻覚の世界と妙に覚めた日常そして周囲の個性的な人々を描いた傑作長編小説。」(カバー裏より)

1991年の第13回吉川英治文学新人賞宮部みゆき「本所深川ふしぎ草紙」と同時受賞した作品。
ほぼ著者の実体験に基づくお話しだそうです。
著者の作品では、呪術、宗教、超能力などを描いたミステリーの大作「ガダラの豚」が一番好きですが、対照的にこちらはアル中患者のリアルな闘病生活が描かれています。

巻末に収録の「荒唐無稽に命かけます! 対談山田風太郎中島らも」(イン★ポケット1994年3月号収録より再録)はお二人とも既に故人のため、非常に興味深く、貴重な対談です。
中島らも氏は10歳のときにはじめて甲賀忍法帖を読み、考え方が全部変わってしまったそうです。

アルコールに魅入られた男の物語!是非読んでみてください。