嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

日本の探偵小説2大巨匠!ライバルにして親友、作家にして編集者『江戸川乱歩と横溝正史』本の雑誌が選ぶ文庫ベストテン

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日本の探偵小説2大巨匠!ライバルにして親友、作家にして編集者『江戸川乱歩と横溝正史』

本の雑誌が選ぶ2021年度文庫ベストテン第4位

著 者:中川右介

発行日:2020年12月25日第一刷(2017年10月 書き下ろし単行本)

発行所:集英社(集英社文庫)

なぜ本ブログにて書籍紹介記事が増えているのか・・・

 ここのところ、いつもの街を撮影した写真の記事に加えて、書籍のご紹介も増えているのは、昨年師走ごろからお正月をはさみ、どこにも行かなかったため、書籍の購入、読書量が増えていたということと、直木賞の発表があったこと、お題が「わたしの推し」だったことなどがあります。マンガも未発表ですが、いろいろと読んでいました。

テレビ東京系「出没!アド街ック天国」で御茶ノ水&神田神保町が1位に!

 昨日1月22日(土)にテレビ東京系の「出没!アド街ック天国」にて、東京専門店街のランキングを放送していました。

 1位がなんと「御茶ノ水&神田神保町」、楽器店、スポーツ店、そしてなんといっても新刊、古書の本の街! この二つの街が合体したら、それは最強だろうな・・・と思いつつ、だったら馬喰横山と浅草橋も合体したらもっと上では?(神田川をはさむものの距離的にはおそらくこちらのほうが近い)などと思ったりもしました。

 そして1位の紹介の中で登場したのが「本の雑誌社」「北澤書店(北沢書店)」で、ちょうど神保町の東京堂書店で本の雑誌社文庫ランキングをやっていて、以前購入していた「江戸川乱歩と横溝正史」が4位に入っていたので、これを紹介しよう!と思っていたところでした。

『江戸川乱歩と横溝正史』とは・・・

 作家、編集者である中川右介氏による、日本のミステリー小説、探偵小説の2大巨匠である江戸川乱歩と横溝正史を対比した評伝で、ライバルにして親友、作家にして編集者という二人を軸に、日本のミステリー、出版史を描き切った力作です。

 誰もが知る、日本を代表する名探偵、明智小五郎と金田一耕助を生み出し、江戸川乱歩は小学校の図書館に設置されたポプラ社版「少年探偵団」シリーズで、全国少年少女諸君に多大な娯楽を提供し、横溝正史は角川映画、角川文庫により一大ムーブメント(一部トラウマ?)を生み出しました。

 本書はいろいろなトリビアが詰まっており、実は横溝正史は「せいし」ではなく「まさし」だったとか、「犬神家の一族」に出てくる地方財閥の創業者犬神佐兵衛は、戦前の版元「博文館」(雑誌「新青年」を発行)の創業者である大橋佐平から取られているのだろうとかです。

 また角川文庫の発刊から隆盛、角川映画製作の経緯、ハヤカワ文庫が海外もの、特にミステリの翻訳ものに力を入れる(入れざるを得ない)経緯なども大変興味深いものがあります。

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本の雑誌増刊「おすすめ文庫王国2022」

本の雑誌が選ぶベストテン

2021年12月15日 初版第一刷発行

 

📖おまけ「出没!アド街ック天国」で紹介されていた北沢書店関連の記事です。

よろしければ是非ご覧ください!!

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