今週のお題「鬼」
『鬼麿斬人剣』隆慶一郎著
隆慶一郎史上
最強の男あらわる!
悪鬼の如く迫り来る 伊賀者軍団を 必殺斬人剣が迎え撃つ
(本書帯より)
著者について・・・
著者、隆慶一郎(1923年~1989年)は、編集者、大学助教授を経て、映画、ドラマを数多く手掛けたシナリオライターとして長らく活躍した。
還暦を過ぎてから時代小説に転じ、吉原を舞台に宮本武蔵に育てられた青年剣士、松永誠一郎の活躍を描いた「吉原御免状」や、それに続く「かくれさと苦界行」など史実を織り交ぜた数々の娯楽作品を発表、1989年には戦国時代の傾奇者、前田慶次(慶次郎)を主人公とした「一夢庵風流記」で第2回柴田錬三郎賞を受賞した。
本作品について・・・
実在した名刀工、山浦環源清麿(きよまろ)を師匠とする一介の刀鍛冶、鬼麿(おにまろ)。鬼麿は、師匠の遺言により、師匠がかつて銭のために打った数打ち(量産品)を折るために旅にでる。
鬼麿は、かつて師匠とともに鍛え上げた刃長三尺二寸五分の大太刀を、その巨躯で自由自在に操り、独自の剣法を身につけている。
師匠の思いを遂げるため、諸国を巡る鬼麿の前に立ちはだかる敵との闘いが迫力たっぷりに描かれる。
関連作品、お薦め作品・・・
「花の慶次ー雲のかなたにー」作・隆慶一郎 画・原哲夫 脚本・麻生未央
集英社文庫版 全10巻
戦国時代を自由奔放に生きた男「一夢庵風流記」の主人公、前田慶次郎の若かりし頃を、「北斗の拳」の原哲夫が熱く描く。