今週のお題「本棚の中身」
今週のお題「本棚の中身」溢れるセンス・オブ・ワンダー
『ロバート・J・ソウヤーが描くSF作品』
内田 昌之 訳
ロバート・J・ソウヤーは、1960年生まれのカナダのSF作家です。その作風は、SF的な意匠を凝らしながら、ミステリーとしての要素も色濃く持ち、謎解きが大きな比重を占めています。
1997年の「イリーガル・エイリアン」は、個人的に最初に読んだ作品になりますが、異星人とのファースト・コンタクトものでありながら、異星人が滞在する施設で地球人が殺されるという殺人事件が発生。逮捕されたエイリアンを被告として裁く法廷劇となっています。
またソウヤー作品は、SFのジャンルとしても幅広く、知性を持った恐竜の世界を描くファンタジー、仮想空間に放った3人の複製(人工知能)のうち誰が殺人者かを探す犯人探し、宇宙空間を舞台にしたスペース・オペラ、恐竜絶滅の謎を探すタイムトラベルなどさまざます。
その魅力は奇想天外なストーリーテリングとともに、人間味溢れるキャラクターや、時空を超えたスケールの壮大さなどがあります。
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