今週のお題「本棚の中身」傑作冒険活劇ミステリー
『極大射程とスワガーサーガ』
スティーヴン・ハンター Stephen Hunter
つい最近(6月2日)に最新刊「囚われのスナイパー」が発売されたスティーヴン・ハンターによる長大なスワガーサーガ。
なかでも「極大射程」「ブラックライト」「狩りのとき」の初期ボブ・リー3部作は傑作です。
年末のミステリーランキング「このミステリーがすごい!」では、「真夜中のデッドリミット」が1989年の海外編第2位に入ったのを皮切りに(この時の1位は「羊たちの沈黙」、度々ランクインしていましたが、ついに「極大射程」が2000年版(1999年作品)の海外編第1位を獲得しました(この時の第2位はジェフリー・ディーヴァ―の「ボーン・コレクター)。
また「極大射程」は、2007年「ザ・シューター/極大射程」として映画化、公開されました。
ボブ・リー・スワガーシリーズ
ボブの父、アールが活躍するアール・スワガーシリーズ
初期のノン・シリーズ作品。
「ダーティーホワイトボーイズ」
中でもオクラホマ州立マカレスター重犯罪刑務所を脱獄した、凶悪ながら悪の魅力を放つラマー・パイとそのファミリー、彼を追うハイウェイ・パトロール隊の副隊長バド・ピューティの対決を描いた「ダーティーホワイトボーイズ」は出色です。
この後に書かれた「ブラックライト」に連なる内容にもなっており、シリーズを通読する上でも外せない作品となっています。
「ブラックライト」巻末の著者による謝辞には、「ポイント・オブ・インパクト(極大射程)」と「ダーティーホワイトボーイズ」と「ブラックライト」で三部作をなしていると記述されています。
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