嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

「BOX NINE 私書箱9号」 ジャック・オコネル 感想

BOX NINE

著者:ジャック・オコネル
訳者:松下祥子
装幀:藤田新策
1992年10月10日 初版印刷
1992年10月15日 初版発行
発行所:早川書房(THE MYSTERIOUS PRESS,TOKYO)
定価:本体1,748円+税

第1回ミステリアス・プレス・コンテスト最優秀作

ボンデージ・ルックに身を包んで
女刑事は悪を縛りあげる
大胆不敵にしてセクシーな暗黒クライム・ノヴェル

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■こんなにはっとするほど独創的な処女ミステリは読んだことがない。これは知的人間のための劇画だ。現代の狂気を見事に描き出している。

■じつに魅惑的なストーリー運び……ここには本物の才能がある。新人作家オコネルの発掘は近来にない快挙だ。
ーパブリッシャーズ・ウィークリー

デビッド・リンチ的なところ、ウィリアム・バロウズ的なところ、「ブレードランナー」的なところがごっちゃになった、シュールな暗黒小説。
ーブックリスト

内容紹介・感想
本作は、その昔、サイバーパンクっぽい藤田新策氏の見事な装画と、ブックリストの、デビッド・リンチ的、ウィリアム・バロウズ的、ブレードランナー的という評で思わず買ってしまったと思われる作品です。
麻薬取締課の刑事レノアの弟で郵便局の局員アイクは、ある日、今は使われていない私書箱に届いた異臭を放つ気味の悪い小包を開けてしまう……。デビッド・リンチ的な謎めいた出だしから、時に悪夢的な世界が現出します。