嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

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コミックス「必修すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」感想

必修すぎる文学作品を
だいたい10ページくらいの漫画で読む。
著者:ドリヤス工場
装幀:安藤公美(井上則人デザイン事務所)
発行日:平成29(2017)年9月13日 初版第1刷発行
発行所:リイド社
定価:本体850円

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単行本カバー・帯

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初回限定封入冊子「ゆるすぎる読書案内」

内容紹介・感想
本書は「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」「定番すぎる文学作品を大体10ページくらいの漫画で読む。」にに続く第3弾です!

シリーズ累計約20万部だそうです
だいたい10ページくらいとなっていますが、元が短編小説だったりすると4ページにまとまっていたりします。
また「堕落論」「共産党宣言」「最終戦争論」等は、漫画での表現が難しい面もあり、文字の比率が多くなっています。

また今回なんとクトゥルー神話で有名なH・P・ラヴクラフトの「クトゥルフの呼び声」まで登場します。別の著者ですが、クトゥルー神話のコミック化では田辺剛氏の優れた諸作品があります。(ビームコミックス)

著者あとがきによると、今回3冊目で、ひとまず一区切りになるそうです。ネタは尽きないと思いますので、また会える日を楽しみに待ちましょう。

最後に著者の言葉を紹介します。
「この世にはまだまだ魅力的な作品がたくさんあります。本書で名前を知った作家の他の作品などもぜひ手に取ってみてください。」

◆収録作品
芥川龍之介「蜘蛛の糸/トロッコ」
福沢諭吉「学問のすゝめ」
織田作之助「猿飛佐助」
夢野久作「瓶詰地獄」
夏目漱石「吾輩は猫である」
森鴎外「山椒大夫」
坂口安吾「堕落論」
魯迅「狂人日記」
宮沢賢治「風の又三郎」
オルコット「若草物語」
押川春浪「海底軍艦」
葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」
谷崎潤一郎「春琴抄」
田山花袋「田舎教師」
太宰治「富獄百景」
ツルゲーネフ「初恋」
マルクス/エンゲルス「共産党宣言」
石原莞爾「最終戦争論」
菊池寛「父帰る」
江戸川乱歩「D坂の殺人事件」
ラヴクラフト「クトゥルフの呼び声」
泉鏡花「夜叉ヶ池」
中島敦「李陵」
新美南吉「手袋を買いに」
折口信夫「死者の書」(単行本描き下ろし)

過去記事より
「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」