波乱万丈の人生!!
『完全版 マンガ 水木しげる伝』(上)戦前編
「ボクの一生はゲゲゲの楽園だ」改題
水木しげる著
「ゲゲゲの鬼太郎」や「河童の三平」「悪魔くん」などのマンガで知られ、今年の新型コロナウイルスの拡大に際しては、疫病から人を守るという妖怪「アマビエ」のイラストでも話題となった水木しげるさん(1922年~2015年)が、80歳を過ぎて描いたマンガによる壮大なる自分史です。
鳥取県境港市の出身と思われがちですが、大正11年(1922年)大阪の粉浜村(現大阪市住吉区)というところで生まれたそうです。(その1か月後に鳥取県境港に帰郷)
幼少期の戦前の長閑な風景の中で、他の作品でも描かれたのんのんばあとの交流など、のちの妖怪マンガ家としての礎が築かれた様子が描かれていきます。ときどき水木マンガの人気キャラクターであるねずみ男が案内役として登場します。
上巻は戦前編と銘打っていますが、後半1/4くらいのところで真珠湾攻撃が描かれ、戦争に突入していきます。やがてしげるのもとにも召集令状(赤紙)が届き、軍隊生活に入っていくのであった・・・
中巻・戦中編、下巻・戦後編へ続く。
書名:完全版 水木しげる伝 上
著者:水木しげる
発行日: 2004年11月12日 第1刷発行
発行所:株式会社講談社
定価:本体820円(税別)
本書は「ボクの一生はゲゲゲの楽園だ」1,2(講談社、2001年5月、6月発行)を改題、再編集したものです。