ついに完結!最終巻発売!!
「鬼滅の刃」23巻 幾星霜を煌めく命
吾峠呼世晴 著
なんと物語の結末に追加描き下ろし14P!
さらにおまけも充実の25P!豪華描き下ろし39P!!(帯より)
映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が大ヒットを続け、映画興行収入で歴代一位「千と千尋の神隠し」の308億円に迫ろうかという勢いの中、コミック版の最終巻23巻が発売されました。
初版印刷部数は尾田栄一郎氏「ONE PIECE」のコミックス67巻の405万部に次ぐ395万部。発売にあわせて新聞の全国紙各誌に主要キャラクターの全面広告を掲載するなどマーケティング戦略もはまり、さらに鬼滅ブームを押し上げそうです。
とはいえやはり作品の魅力、力がなければ成しえないこと。主人公たちの魅力はもとより、鬼側の心情、過去を丹念に描くことによって、より作品に深みを与えているといってよいでしょう。
また23巻を読み終えての感想は、やはり本作品は少年ジャンプ王道の傑作コミック(狭義でいえばバトルコミック)の系譜に連なる作品ということです。
「ドラゴンボール」(セルの復活方法)、「ジョジョの奇妙な冒険」(波紋、呼吸、吸血鬼、究極生物カーズとの戦い)、「幽☆遊☆白書」(蔵馬の操る魔界植物)、「NARUTO -ナルト-」(大蛇丸)、「HUNTER×HUNTER」(ハンター×ハンター)」(念能力の設定、キメラアント(ユピー)との戦い)etc....
さらにいえば「GANTZ(ガンツ)」や「寄生獣」(肉体を刃として硬質化)や「AKIRA(アキラ)」(鉄雄の暴走)といった青年コミックも取り込み、あたかも作中の型や呼吸法を受け継ぐように、また親から子へ命を繋ぐがごとく、自家薬籠中の物としてとして多くの人に愛される作品を紡ぎだした吾峠呼世晴氏は、まさに天賦の才に加えて努力の人といえるでしょう。
まさに本作品は人心を勇気づけるとともに、その莫大な経済効果によりコロナという鬼を滅ぼす刃となることでしょう。
※上記引用した作品名はあくまで本作品を読んで受けた筆者の印象によるものです。
タイトル:鬼滅の刃 23巻
著者:吾峠呼世晴
発行日:2020年12月9日第1冊発行
発行所:株式会社集英社
22巻~20巻表紙ギャラリー
時を戻そう・・・
「過狩り狩り」
21巻の表紙にも登場している珠世(たまよ)様と愈史郎(ゆしろう)が登場する「鬼滅の刃」の原点ともいえる第70回JUMPトレジャー新人漫画賞佳作の短編「過狩り狩り」は、単行本「吾峠呼世晴短編集」、または下記公式サイトにて無料で読むことが出来ます。
まさに源流といえる、より大正時代色の濃い緊迫感の漂う傑作です。
参考