嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

妖しく読み解く魅惑の世界『江戸川乱歩語辞典』

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妖しく読み解く魅惑の世界

『江戸川乱歩語辞典』

著:奈落一騎 監修:荒俣宏

◯◯語辞典シリーズとは・・・

 本書は、さまざまな趣味の世界をイラストと豆知識で盛り上げることで人気の誠文堂新光社「◯◯語辞典シリーズ」の一冊として2020年8月発売されました。

江戸川乱歩とは・・・

 今回は満を持しての登場「江戸川乱歩語辞典」です。江戸川乱歩は大正12年(1923年)に本格探偵小説「二銭銅貨」でデビュー、作家とともに編集者としても日本の探偵小説界を牽引しながら、文学性の高い中短編小説も発表、子供向けには「少年探偵団」シリーズで広範な読者を獲得、その作品群は今も読み継がれています。

江戸川乱歩語辞典とは・・・

 本書で取り上げられている項目は、どのようなものなのかを本書からひもといてみましょう。

・江戸川乱歩の作品世界を感じられる、作中の人物・場所・セリフ・事物など

・江戸川乱歩の人物像に迫る、乱歩に関連する人物・事物や乱歩自身の述懐など

(本書「この本の読み方と楽しみ方より」)

本書を彩るイラスト・・・

 本書のテイストを決定づけ、大きな魅力の一つとなっているのが、装画も手掛ける永井秀樹氏のイラストである。もともと時代小説を多く手掛けるその硬派な画風は、本作品においては江戸川乱歩の世界を再現、怪しい(妖しい)魅力を放っている。大正ロマン、または昭和モダンといった時代の雰囲気を色濃く漂わせ、乱歩の世界を見事に描き出している。

東京乱歩マップが楽しい・・・

 本書は辞典形式を中心にしながら、マンガ「乱歩ヒストリー」や乱歩ゆかりの土地を紹介する「東京乱歩マップ」も掲載されている。前記事でご紹介した日比谷、有楽町も「怪奇四十面相」ゆかりの場所として紹介されている。

項目を追加したい・・・

 江戸川乱歩ゆかりの名店として、神田神保町すずらん通りの創業昭和6年、天麩羅の名店「はちまき」をご紹介したい。

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