充実の2大特集!
『ハヤカワ・ミステリマガジン』2022年3月号
●特集
映画「ナイル殺人事件」公開記念
観て読んで楽しむクリスティー
本邦初訳 幻の戯曲全文掲載「三人のペテン師」
●特集
TVドラマ放送記念『ミステリと言う勿れ』
著者・田村由美メール・インタビュー 聞き手・廣澤吉泰
ミステリマガジンとは・・・
1950年代から翻訳出版を手掛け、SFやミステリーの版元として有名な早川書房の発行するミステリ専門誌である(現在は隔月刊)。
1956年7月号として発行された前身である日本版『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン』を、1966年1月号から『ハヤカワ・ミステリマガジン』に改名、現在に至る。
アガサ・クリスティと戯曲・・・
「ミステリーの女王」ともいわれるアガサ・クリスティー(1890~1976)は、1920年に長編小説「スタイルズ荘の怪事件」でデビュー、その10年後の1930年には最初の戯曲「ブラックコーヒー」を書き下ろしている。以後小説の傍ら戯曲も書き続け、1952年に書かれた戯曲「ねずみとり」はロングラン公演のギネス記録を持っている。
もともとの作風として、閉ざされた空間、クローズドサークルに関係者一同を集めて謎解きを行うというシチュエーションは、非常に演劇的であり、戯曲向きだということができるであろう。
今回本邦初訳の「三人のペテン師」は、晩年の1972年初演、最後の書下ろし戯曲となった。
『ミステリと言う勿れ』とは・・・
『ミステリと言う勿れ』は、「BASARA」や「7SEEDS」などスケールの大きなファンタジー、SFの長編漫画で知られる田村由美さんが、少女漫画雑誌「月刊フラワーズ」の2017年1月号から発表を始めた現在単行本10巻を数える連作ミステリー漫画である。
今年2022年1月より、フジテレビ系「月9」枠にて、菅田将暉さん主演でドラマ化、放送され話題を呼んでいる。
天然パーマの主人公、久能整(くのうととのう)の配役については、イメージが違うなど、一部否定的な意見もあったものの、個人的には菅田将暉さんが器用といっては語弊があるが、うまく世界観をつくられていると思う。
本インタビューは、『ミステリと言う勿れ』とうタイトルにもかかわらず、著者がミステリーが大好きということがわかり、大変興味深い、貴重なインタビューといえるであろう。
次号予告・・・
次号にあたる2022年5月号(3月25日発売予定)ですが、なんと特集は・・・
「カムバック、古畑任三郎」です。
書誌情報・・・
雑誌:ミステリマガジン
出版社:早川書房
発売日:隔月刊 毎奇月25日
サイズ:A5
定 価:1,320円(税込)
To be continued...