嵐、ゴルフ、ミステリーの日々2

コミック、映画、ミステリーなど、思いつくまま綴ります。街のお散歩写真もご紹介(#^.^#)

「甲賀忍法帖」山田風太郎 感想

カバー装画:天野喜孝
カバーデザイン:芹澤泰偉
発行日:1998年12月15日 第1刷発行
発行所:講談社講談社文庫)
巻末エッセイ:浅田次郎
解説:日下三蔵
初出:「面白倶楽部」(光文社)1958年12月号~59年11月号連載
1959年11月刊行

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内容紹介・感想
甲賀、伊賀、男女の精鋭各十人の忍者が死を賭して秘術の限りを尽す、凄絶、妖異の争闘

私は明らかにハマっていた。
風太郎の世界に一網打尽にからめ取られた。
(カバー帯より)

「家康の秘命をうけ、徳川三代将軍の座をかけて争う、甲賀・伊賀の精鋭忍者各十名。官能の極致で男を殺す忍者あり、美肉で男をからめとる吸血くの一あり。
四百年の禁制を解き放たれた甲賀・伊賀の忍者が死を賭し、秘術の限りを尽し、戦慄の死闘を繰り展げる艶なる地獄相。恐るべし風太郎忍法。空前絶後の面白さ!」
(カバー裏より)

本作は風太忍法帖の記念すべき第一作です。
「題名をつけるとき、「忍術帖」としようか「忍法帖」としようかと、相当考えたことを記憶している。「忍術帖」というのは今から思うとおかしいようだが、どうせアナクロニズムを逆手に取った物語を書くのだからこれも悪くないと考えた。ただそれにしても古めかし過ぎ、一方「忍法帖」は、「忍法」という語がまだ定着せず「忍術」よりは清新に感じられたのと、この方が声に出して発音し易いのでこちらに決めたのであった。(講談社版「山田風太郎全集六巻」月報より)」
日下三蔵氏 忍法帖雑学講座 忍法帖とトーナメントより)

また第一作だけに大量のアイデア、トリックが投入されており、十人対十人のトーナメント方式を含め、面白さ、完成度等、抜きんでた作品となっています。

コミック「バジリスク甲賀忍法帖~全5巻」(2003年4月30日~)

映画「SHINOBI」(2005)
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